
エアーズシー証券が取り扱っている商品への投資に興味がある!
ビクトリー・アーケイディア・ファンドへの投資について詳しく知りたい!
ネットでたまたまエアーズシー証券を見つけたが、いまいちどんな会社かわからない…
このようなことでお悩みではないでしょうか?
こんにちは、ヘッジファンドオンライン編集長の五条です。
今回は「エアーズシー証券の投資」をテーマに、6つの項目に基づく総合評価をお伝えしつつ、取り扱っている私募ファンドへの投資の始め方から出金まで詳しく解説していきますので、参考になさってください。
商品がいくつかありますので、説明をもらったビクトリー・アーケイディア・ファンド(Victory Arcadia Fund)について深堀りしていきます。
今回こちらの商品を選んでいる理由は、ある程度安定したリターンを求めているという私のニーズに合致した商品がビクトリー・アーケイディア・ファンドだったからです。
その時々で紹介していただける商品が変更になることはあるので、ご了承ください。
目次
エアーズシー証券の総合評価
総合評価 | ||
---|---|---|
![]() 3.5 |
||
評価項目 | 評価 | コメント |
リターン | ![]() 2.5 |
普通 |
リスク | ![]() 4.0 |
低い |
信頼性 | ![]() 4.0 |
高い |
手数料 | ![]() 3.0 |
普通 |
最低投資額の低さ | ![]() 2.0 |
高い |
手続きの手軽さ | ![]() 3.0 |
若干手間がかかる |
上記を総合して、私の主観にはなりますがエアーズシー証券の私募ファンドへの投資は「目的によってはおすすめ」という評価になります。
というのも、運用手法の特性上、かなりリスクが低く安定してリターンを積み上げられる反面、大きく儲けることはできないからです。
その他、編集長の私の経験をもとに、下記記事におすすめの資産運用先をまとめていますので参考にしてみてください。

ここから6つの項目についてさらに詳しくエアーズシー証券についてお伝えし、なぜ上記のような評価にしたかを解説していきます!
リターン 評価:
2.5
年 | 利回り |
---|---|
2008年 | 5.71% ※11月~ |
2009年 | 20.34% |
2010年 | 6.41% |
2011年 | 6.44% |
2012年 | 3.68% |
2013年 | 7.26% |
2014年 | 5.19% |
2015年 | 8.81% |
2016年 | 7.55% |
2017年 | 5.34% |
2018年 | 3.53% |
2019年 | 5.28% |
「ビクトリー・アーケイディア・ファンド 米ドルクラス」の過去の運用成績は上記のような結果になっています。
こちらは手数料控除後のリターンで、年間でマイナスになったことは1度もありません。
2010年を除くと、年利3.53%~8.81%で、かなり安定した結果になっていますね。
2020年もコロナショックは特に影響なくマイナスは出ておらず、順調なようです。
その秘密はのちほど補足しますね。
リスク 評価:
4.0
エアーズシー証券で購入可能なビクトリー・アーケイディア・ファンドについては、リスクは低いでしょう。
特に注目する点が、変動幅の少なさです。
かなり安定した運用成績になっていて、2008年以降、年間でマイナスになったことは一度もありません。
市場に全く影響を受けない運用手法なので、リーマンショックがあったときも安定収益を出していました。
毎月購入や解約が出来るのもありがたいです。
ただしファンドの規模が600億円程度で打ち止めになるので、時期によっては購入ができません。
信頼性 評価:
4.0
エアーズシー証券株式会社は、会社として信頼が置けます。
私がそのように判断している理由を挙げると、以下の3つにまとめられます。
- 金融庁が公開している金融商品取引業者登録一覧に記載されている
- 創業から18年以上の歴史がある
- 販売しているビクトリー・アーケイディア・ファンドはISINもついている
金融庁が公開している金融商品取引業者登録一覧に記載されている
エアーズシー証券株式会社は金融庁が公開している金融商品取引業者一覧に、「第一種金融商品取引業」・「第二種金融商品取引業」・「有価証券関連業」・「電子募集取扱業」を行う会社として登録されています。
しっかりと金融庁の基準をクリアした証券会社であることがわかるので安心ですね。
基本的にここに登録されていて詐欺であることは考えづらいです。
創業から18年以上の歴史がある
エアーズシー証券は、2002年3月の創業以来18年以上の歴史があります。
これだけ続いているので、社会的な信用はあると考えられますよね。
販売しているビクトリー・アーケイディア・ファンドはISINもついている
エアーズシー証券でも取り扱っているビクトリー・アーケイディア・ファンドは、ISINがついています。
ISINとはInternational Securities Identification Numberの頭文字で、日本語だと国際証券識別番号と呼ばれます。
12桁の英数字コードで構成されるもので、世界中で通用するものなんです。
ビクトリー・アーケイディア・ファンドはどの通貨で運用するかによってクラスがわかれていてISINが若干異なります。
クラスA米ドル建株式のISINはKYG9360A1058で、クラスD円建株式のISINはKYG9360A1397です。
参考までに、有名な投資信託のひふみプラスのISINはJP90C0008CH5です。
上記3つのような観点から、エアーズシー証券株式会社は信頼が置ける会社であると考えています。
手数料 評価:
3.0
- 申込手数料:3.85%を上限に、販売会社(エアーズシー証券)が定める料率
- 運用報酬:運用資産の2%(年率)
- 実績報酬:運用益の20%(ハイウォーターマーク方式)
- 解約手数料:なし
それぞれの手数料について補足していきますね。
手数料①:申込手数料…上限3.85%
申込金額に応じて、最大で3.85%の申込手数料を支払う必要があります。
申込金額が増えると料率が下がる仕組みになっていて、直近2年以内の追加購入は累積申込金額に応じた申込手数料が適用されます。
クラスDの円建株式を例に、表にしてまとめますね。
申込金額 | 料率(税抜) | 料率(税込) |
---|---|---|
1000万円~4950万円 | 3.50% | 3.85% |
5000万円~9950万円 | 3.00% | 3.30% |
1億円~2.995億円 | 2.00% | 2.20% |
3億円~ | 1.00% | 1.10% |
例えば5000万円の申込をすると、5000万円×3.30%=165万円が手数料として必要です。
そのあと5000万円を追加して合計1億円にすると、1億円×2.20%-5000万円×3.30%=55万円が追加手数料で、累計手数料は165+55=220万円です。
これを例えば追加を2回にわけて、4000万と1000万にするとどうなるでしょう。
4000万円追加しても累計は9000万円なので、9000万円×3.30%-5000万円×3.30%=132万円が追加手数料で、累計手数料は165+132=297万円です。
ここに1000万円を追加して1億円にすると、1億円×2.20%-9000万円×3.30%=-77万円です。ただし支払い済みの過去の手数料は返金されないので、1000万円の追加に対しての手数料は0で、累計手数料は297万円のままです。
どちらにせよ、ある程度規模を増やす予定があるのであれば、最初からまとめて申込をしたほうが手数料が抑えられます。
手数料②:運用報酬…運用資産の2%
運用報酬が、純資産額に対して年率2%でかかります。
これはいわゆる信託報酬で、ファンドの管理のために徴収される手数料になります。
申込手数料と違って、別途必要になるものではなく、運用資産残高から計算されて控除されます。
手数料③:実績報酬…運用益の20%
運用益の20%の実績報酬が徴収されます。
こちらは四半期ごとに、過去最高評価額からの増加分に対して20%が差し引かれます。
運用がうまくいったときのみ、さらに過去の実績を超えたときのみファンドが得る成功報酬ですね。
これがあるので、ファンドマネージャーは運用の成功へのモチベーションが高いです。
ちなみに世界的に一般的なヘッジファンドの報酬体系は「2の20」と呼ばれています。
最初の2が信託報酬2%、後ろの20が成功報酬20%のことを指しているんです。
このあたりの報酬体系は覚えておいて損はないでしょう。
手数料④:解約手数料…なし
ビクトリー・アーケイディア・ファンドに関しては解約手数料がありません。
申込手数料、運用報酬、実績報酬に含まれていると考えて良いかと思います。
このような手数料がかかるのですが、手数料体系は変更されることもあるので、必ず面談などで最新の情報を納得できるまで確認しましょう。
最低投資額の低さ 評価:
2.0
ビクトリー・アーケイディア・ファンドはじめ、エアーズシー証券で取り扱っている私募ファンドの最低投資額は1000万円です。
基本的にはヘッジファンドの標準的な最低基準である1000万円に設定されていて、富裕層向けの資産運用先だと言えます。
個人投資家の投資も募っていますが、ファミリーオフィスや学校法人、年金機構などの機関投資家が主要顧客になっています。
初めての投資がここだとかなりハードルは高いので、ある程度投資経験があって5000万円以上の現金を保有しているのであれば検討の余地があると思います。
手続きの手軽さ 評価:
3.0
エアーズシー証券で取扱ファンドの申込を行うのは、それほど難しくはありません。
まずはエアーズシー証券にコンタクトをとって、面談をしてもらいます。
資産運用に関するある程度のリスク・リターンの希望を踏まえて、ビクトリー・アーケイディア・ファンドなどの私募ファンドの紹介をもらいます。
納得した場合には、書面での契約と入金へと進みます。
契約や解約については、記事の後半でもう少し詳しく説明します。
以上6つの観点から評価しました!
リスク・リターンのバランスを見ると、5000万円以上の現金資産があって目的が合うようであればおすすめできるかと思います。
エアーズシー証券やビクトリー・アーケイディア・ファンドのインターネット上の口コミ
エアーズシー証券やビクトリー・アーケイディア・ファンドのネット上の口コミは、ほとんどないのが実情です。
Twitterで見ても出てくるのは決算公告くらいです。
やはり個人としてはかなりの富裕層向けの資産運用先となるため、情報がほとんどありませんね。
引き続きチェックして、今後有益な口コミや評判が出てきたらそれについて私の意見もお伝えしたいと思います。
ではここからは、もう少し具体的に検討するにあたって知りたいであろう情報をお伝えしていきますね。
エアーズシー証券株式会社の概要

ここではエアーズシー証券株式会社の会社概要や、取扱商品の1つであるビクトリー・アーケイディア・ファンドの購入・解約方法、換金時の税金についてお伝えしますね。
エアーズシー証券株式会社とは?
会社概要 | |
---|---|
会社名: | エアーズシー証券株式会社 AIR’S SEA SECURITIES CO., LTD |
本社所在地: | 〒103-0025 東京都中央区日本橋 茅場町3丁目2番10号 鉄鋼会館1階 |
代表: | 栗原友紀 |
設立: | 2002年3月15日 |
運用資産額: | 不明 |
出資者数: | 不明 |
最低投資額: | 1000万円(商品による) |
利回り: | 年利3.53%~8.81% (ビクトリー・アーケイディア・ファンド) |
手数料: | 申込手数料、運用報酬、実績報酬 ※詳しくは手数料の項目へ |
公式サイト: | http://www.airssea.co.jp/ |
エアーズシー証券株式会社は栗原社長が創業した独立系の証券会社です。
「金融商品マーケットに変革を起こそう」を合言葉に、世界の金融商品の中から本当に良いと思うものを選定して提供することを大切にしています。
ファンドビジネスは、販売だけでなく商品組成もしたり投資銀行業務を行ったりもしています。
それ以外にも不動産ビジネスや事業継承のアドバイザリーなども総合的にサービス提供しています。
ビクトリー・アーケイディア・ファンド(Victory Arcadia Fund)とはどういった商品か
ビクトリー・アーケイディア・ファンド(Victory Arcadia Fund)はエアーズシー証券が取り扱っているファンドの1つになります。
ドル建と円建があり、それぞれ最低10万ドルもしくは1000万円から購入可能です。
投資運用会社はビクトリー・アセット・マネジメント・リミテッドで、投資助言をビクトリー・アセット・マネジメント・アーゲーというスイス籍の会社で行っています。
代表のマシュー・エンバー氏(Matthew Ember)は、ケンブリッジ大学修士課程修了、プライスウォーターハウスクーパース(PwC)、ペンタゴン・キャピタル・マネジメント勤務という華々しい経歴を持った人物です。
ビクトリー・アーケイディア・ファンドは私募ファンドになるので、面談にて商品について説明してもらう必要があります。
ここではあくまでも私がネット上(主に海外サイト)で仕入れた情報や私の主観をお伝えしていますのでご留意ください。
エアーズシー証券が扱うビクトリー・アーケイディア・ファンドの投資の始め方(契約方法)
- 販売会社であるエアーズシー証券とコンタクトをとる
- 面談の日程を決める
- 面談にて商品のリスクなどを十分に理解して納得する
- 書面での契約締結と入金
エアーズシー証券を介してビクトリー・アーケイディア・ファンドを購入する流れは上記です。
その時々で、新規の受け入れをしているファンドが異なりますし、資産運用の目的によっても適した商品が変わってきます。
面談の前に、ある程度自分自身での運用方針を定めておいたほうが良いです。
ビクトリー・アーケイディア・ファンドは、私募ファンドの中でもある程度ネット上で情報が探せます。
ただし細かい部分はやはり直接説明を受けて、理解を深めましょう。
クーリングオフ制度の対象外にもなりますし、申込手数料もかかるので焦る必要はないと思います。
申込手数料については、手数料の項目でお伝えしたように最大で税込3.85%が必要となります。
申込の受付は毎月行っています。
下記が大まかな申込スケジュールになります。ここは面談で直接確認してくださいね。

エアーズシー証券でビクトリー・アーケイディア・ファンドを解約(換金)する方法
ビクトリー・アーケイディア・ファンドを解約するときは、販売会社であるエアーズシー証券に連絡します。
換金についても毎月受け付けています。

換金まで1,2ヶ月みておく必要があります。
換金については特に手数料はありません。
運用報酬などすべて計算され、そのときの評価額で換金される形になります。
ドル建で実施している場合は、為替リスクがあるので注意しましょう。
エアーズシー証券で購入した私募ファンドの投資で運用益が出た時の税金について
法人・個人で投資が可能で、利益が出た場合には課税対象となります。
基本的には税理士などの専門家に相談して、正しく納税する必要があります。
ここではビクトリー・アーケイディア・ファンドの場合について、参考程度に税金のことをお伝えします。
扱いとしては、税法上、非上場外国株式に準拠して取り扱われます。
配当が出た場合には配当所得がありますが、現状はありません。
基本的には換金時のみ支払う必要があります。
所得税および地方税が譲渡所得として、換金時および償還時の差益(譲渡益)に対して20.315%が課税されるはずです。
特定口座は使えず、必ず自分自身で申告・納税の義務があります。
税金は手残りに関わってくるので、事前に相談の上、シミュレーションしておきましょう。
エアーズシー証券やビクトリー・アーケイディア・ファンドについての補足
エアーズシー証券についてや取り扱っているビクトリー・アーケイディア・ファンドについてお伝えしてきました。
ここまで書ききれなかったところで重要なことを補足しますね。
ビクトリー・アーケイディア・ファンドの仕組みや関係法人

ビクトリー・アーケイディア・ファンドは上の図のような仕組みで機能しています。
各会社の役割は下記のようになっています。
- ビクトリー・アセット・マネジメント・リミテッド:ファンドの投資全体管理
- ビクトリー・アセット・マネジメント・アーゲー:リサーチ・運用及び実行サービスの提供
- CACEIS・アイルランド・リミテッド:ファンドの時価総額算定などと、ビクトリー・アーケイディア・エスピーシーの管理事務代行など
- アーンスト・アンド・ヤング:ファンドの会計監査
- エアーズシー証券:日本におけるクラスAとクラスDの私募の取扱
裏側は合法的かつ税金面の対策がされた形になっています。
海外で運用するファンドで、日本だとエアーズシー証券を通して購入できる、とおさえておけば問題ありません。
ビクトリー・アーケイディア・ファンドの運用手法について
システムによるトレードを採用しています。
そのアルゴリズムは独特で、欧州投資信託(UCITS等)の価格決定メカニズムを熟知していて、価格形成の歪みをシステムで捉えに行く戦略です。
性質上、市場の変動にはまったく影響されず、リーマンショックやコロナショックがあってももちろんプラスリターンとなっています。
月次損益を、-1%~+3%で目標管理していて、年間リスク5%未満で年間12~16%の目標リターンの実現を図っています。
実際に過去10年以上にわたって、手数料控除後でおよそ7~8%の年利を積み上げているのが特徴です。
エアーズシー証券とビクトリー・アーケイディア・ファンドの投資のまとめ
- エアーズシー証券株式会社は私募ファンドの提供などを行う独立系証券会社
- 取り扱っているビクトリー・アーケイディア・ファンドの最低投資額は1000万円
- ビクトリー・アーケイディア・ファンドの総合評価は星3.5(5段階中)
- エアーズシー証券株式会社を通じて購入可能
- 利回りは年利3.53%~8.81%で安定していて、マイナスになった年がない
本記事では、リターン・リスクなど6つの観点からエアーズシー証券とビクトリー・アーケイディア・ファンドへの投資について評価しました。
さらにビクトリー・アーケイディア・ファンドに注目して、購入から換金までの流れをまとめました。
参考になりましたか?
特にビクトリー・アーケイディア・ファンドは長年、かなり安定した成績を残しているので、資産運用の目的によっては検討対象になるかと思います。
運用規模によっては募集打ち止めになるので、ご注意ください。
また、エアーズシー証券が取り扱っているのは海外の私募ファンドが多く、1000万円というのが1つの最低投資額のハードルになります。
その時々で、申込を受付けている商品が違うので、まとまった金額の運用を検討しているのであればまずは相談してみるのが良いと思います。
面談を受ける中で、気になったことはしっかり納得できるまで聞くことが、失敗しないために必要なステップです。
この記事が今後の投資の参考になれば幸いです。