
資産運用を考えていて、おすすめのヘッジファンドが知りたい!
リスクはなるべく低くおさえつつも、利回りは高い運用先に投資したい!
そんな気持ちでこの記事にたどり着いたのではないでしょうか?
こんにちは、ヘッジファンドオンライン編集長の五条です。
今回は「ヘッジファンドの利回り」をテーマに、私自身も投資したり面談に行って検討した日本国内のヘッジファンドについて解説します。
また、そもそもなぜヘッジファンドへの投資は利回りが高いのかといった理由や、ヘッジファンドを選ぶ際に何に気をつけると失敗しづらいかといったポイントについてもお伝えしますので、参考になさってください。
目次
利回りが高い日本国内の優良ヘッジファンド3選!
比較検討した日本のヘッジファンド一覧
- エクシア(EXIA、旧エクシアジャパン)
- スカイプレミアム(GQFX)
- ヘッジファンドダイレクト
- BMキャピタル
- M&S
- 暁翔キャピタル
- アズカル・アセットマネジメント
- アリシオン・キャピタル・マネジメント
- エピック・パートナーズ
- ベイビュー・アセット・マネジメント
- スタッツインベストメントマネジメント
- ストラテジックキャピタル
- TORTOISE PARTNERS(トータスパートナーズ)
- Oceans Bridge(オーシャンズブリッジ)
- ハヤテインベストメント
- ビスタマックス・ファンド・アドバイザーズ
- フェノウェイブインベストメンツ
- プルーガキャピタル
- ヘッジファンド証券
- ミョウジョウ・アセットマネジメント
- ユナイテッド・マネジャーズ・ジャパン
早速ですが、今回比較検討したヘッジファンド一覧を紹介しました。
私はヘッジファンド(及びそれに準ずる投資会社)を含めて投資信託や最近流行りのロボアドなど、かなりの投資先を見てきました。
中でもヘッジファンドは非常に優秀なので、上の一覧のような会社に資料請求し、なるべく直接面談もしてきました。
最低出資額のハードルがほかと比べるとやや高いものの、それさえクリアすればヘッジファンドの右に出るものはいません。
ヘッジファンド選びのポイントなどは記事後半でも説明しますが、まずはおすすめを3つに絞って紹介しますので参考になさってください。
エクシア合同会社(旧 エクシアジャパン合同会社) おすすめ度:
5.0
エクシア合同会社(旧エクシアジャパン合同会社)とは?

公式HPに記載があるように、エクシア合同会社はエクシア・アセット・マネジメント株式会社のホールディングカンパニー(持株会社)であり、「各種事業への投融資」を行う投資会社です。
投資家がエクシア合同会社に出資して社員権を獲得することで、事業収益があった場合に出資額に応じた配当をもらうことができるという仕組みです。
イメージとしては、価格変動のない株券(1口100万円)を買って、もっている口数に応じて分配金をもらうような形ですね。
エクシア合同会社の主要投資先であるEXIA PRIVATE LIVITEDはシンガポールの会社です。
EXIA PRIVATE LIMITEDは主に外国為替証拠金取引(FX)で運用しています。
その他にもGoldman SachsやJPMorgan Chaseなど、超大手外資系金融機関と取引があります。
上記は大まかな仕組みですが、投資家としてはどれくらいお金が増えるのかが気になりますよね。
2020年3月時点で3000名以上の出資者で150億円以上の出資額なので、一人あたりおよそ500万円を出資していると思われます。
それをもとに、シミュレーションをしてみますので参考になさってください。
500万円をエクシア合同会社に出資したときのシミュレーション
運用月数 | 返戻率 | 出資金+分配金 |
---|---|---|
2018年1月 (1ヶ月目) |
2.58% | 5,129,000円 |
2018年2月 (2ヶ月目) |
1.61% | 5,211,577円 |
2018年3月 (3ヶ月目) |
1.91% | 5,311,118円 |
2018年4月 (4ヶ月目) |
4.36% | 5,542,683円 |
2018年5月 (5ヶ月目) |
4.66% | 5,800,972円 |
2018年6月 (6ヶ月目) |
5.04% | 6,093,341円 |
2018年7月 (7ヶ月目) |
4.98% | 6,396,789円 |
2018年8月 (8ヶ月目) |
3.28% | 6,606,604円 |
2018年9月 (9ヶ月目) |
3.92% | 6,865,583円 |
2018年10月 (10ヶ月目) |
4.64% | 7,184,146円 |
2018年11月 (11ヶ月目) |
3.85% | 7,460,735円 |
2018年12月 (12ヶ月目) |
3.21% | 7,700,225円 |
2019年1月 (13ヶ月目) |
2.39% | 7,884,260円 |
2019年2月 (14ヶ月目) |
4.51% | 8,239,840円 |
2019年3月 (15ヶ月目) |
3.20% | 8,503,515円 |
2019年4月 (16ヶ月目) |
2.35% | 8,703,348円 |
2019年5月 (17ヶ月目) |
2.93% | 8,958,356円 |
2019年6月 (18ヶ月目) |
2.88% | 9,216,357円 |
2019年7月 (19ヶ月目) |
2.10% | 9,409,900円 |
2019年8月 (20ヶ月目) |
2.72% | 9,665,849円 |
2019年9月 (21ヶ月目) |
2.96% | 9,951,959円 |
2019年10月 (22ヶ月目) |
3.50% | 10,300,277円 |
2019年11月 (23ヶ月目) |
2.66% | 10,574,265円 |
2019年12月 (24ヶ月目) |
3.13% | 10,905,239円 |
上記の表は、2018年と2019年の過去実績をもとにして、500万円を2年間運用した場合のシミュレーションになります。
2年の運用で1000万円を超えているのは非常に優秀ですね。
これは利益を1回も引き出しをせずにすべて複利運用した場合です。
また、実際に最後引き出すときには利益の約509万円に対して20.42%の102万円ほどが源泉徴収され、所得に応じて総合課税で追加の税金を支払う必要はあります。(もしくは還付)
それでもほったらかしでこの運用結果はありがたいことに間違いありませんし、私も実際このような運用結果になっています。
加えて、2020年に入ってからも好調で、コロナショックがあってもプラスの実績が出ているのはさすがです。
今後も同じような利回りになるかはわかりませんが、菊地翔社長の発言などを見ているとまだ期待できそうだと感じている次第です。
エクシアの特徴・メリット・デメリット
- 100万円を1口として、100万円から出資できる
- 2020年3月時点では累計出資者3000名、累計出資額150億円を超えている
- 過去実績が良く、期待利回りが高い
- 毎月東京で出資者及び出資検討者向けにレセプションパーティを開催している
- 新宿・渋谷などの主要な駅でサイネージ広告や看板広告を出している
- 法律顧問に弁護士法人わかさを起用するなど、運用体制がしっかりしている
- 第二種金融商品取引業をもつ会社を買収し、金融庁と適切にコミュニケーションをとっている
- 具体的な運用内容についてはブラックボックスになっている
- 菊地翔社長に依存するところが大きい
- 元本の引き出しは申請の翌々月末なので少し時間がかかる
エクシアへの出資は個人投資家でも始めやすく、1口100万円の100万円単位で増資・解約が可能です。
また、運用利回りは上のシミュレーションでもお伝えしたように非常によく、2019年は年利換算で40%を超えました。
その運用成績の良さと手の届きやすさから出資者が増えていて、2019年は1年間で約100億円を集めています。
出資者数3000人以上と出資額150億円から計算すると、一人あたり500万円ほどを預けているようです。
あまりに成績が良いので、ポンジスキームじゃないか・詐欺じゃないかといった不安の声はありました。
私も最初は半信半疑でしたが、2019年9月にエクシア・アセット・マネジメント株式会社を保有して金融庁監督下になったことから、信頼性が格段に高くなりました。
補足すると金融庁が公表している金融商品取引業者登録一覧で、「第二種金融商品取引業」と「投資助言・代理業」の登録業者であることがわかります。
また、エクシアは毎月東京で出資者と出資検討者向けにレセプションパーティを行っています。(コロナの影響で次回開催未定)
目新しい情報があるというよりは、営業担当や出資者同士でざっくばらんに話すような場になっています。
加えて、エクシアは東京都内の主要な駅周辺で、看板やサイネージなどの広告を打ち出してブランディングを強化しています。
あくまでも私募であるので、具体的な内容の記載はなく、ロゴと公式HPのURLのみのシンプルな広告です。

ここまでいくつかメリットを挙げてきましたが、エクシアへの出資は公募の投資信託などとは違い、運用の詳細について不透明な点は不安に感じるかもしれません。
毎月の運用成績(返戻率と評価額)はレポートをもらえるのですが、具体的なトレードの内容が開示されているわけではありません。
とはいえ信頼できるのは、金融庁監督下であること以外に、法務・財務など各種顧問を外部委託して盤石の運用体制を敷いているからこそです。
中でも特筆すべきところだと、元衆議院議員でもある若狭勝率いる弁護士法人わかさを顧問弁護士の1つとして起用していますね。
合同会社の社員権獲得をするという仕組みだからこそ、運用体制が法的に問題がないかしっかり監修されているので安心感があります。
エクシア合同会社との契約の流れ
- 問い合わせを行い、出資に関する説明を直接受ける
- 申込フォームに必要事項を記載し、社員権取得に関する電子契約を締結する
- 指定口座(みずほのエクシア名義)に出資金を入金する
- 上記完了の翌月の社員権獲得となり、返戻金を受け取ることが可能になる
上記のように手続きは非常にシンプルです。
エクシアについてより詳しく知りたい場合は、別記事にエクシア合同会社への投資についてまとめますので読んでみてください。
スカイプレミアム(GQFX) おすすめ度:
3.5
スカイプレミアムとは?ライオンプレミアム(GQFX)とは?
スカイプレミアムは会員制メンバーシッププログラムです。
ランクの高いクレジットカードのように、レストランが特別価格で行けたりホテルがグレードアップしたり、入手しづらいものが手に入るようになるといったサービスです。
会費は月額50ドルと100ドルの2つのパターンがあり、高いほうで年会費が13万円ほどになります。
なのでアメックスのプラチナやダイナースのブラックと同じくらいですね。
スカイプレミアムは完全紹介制で、紹介さえあれば与信情報など関係なく入れるので、入会ハードルは上記クレカに比べて低いと言えます。

さらにその中で人気の資産運用サービスがライオンプレミアム(GQFX)で、一言でいうなら「100万円からできるPAMM(パム)口座でのFX運用」です。
ここで、PAMMやそれと比較されるMAM(マム)の詳しい説明をすると長くなるので割愛します。
ライオンのようなPAMM運用では口座は自分専用で、その運用を第三者に代行してもらうというものです。
PAMMというのはPercent Allocation Management Moduleの略で、具体的なトレードの詳細は見れません。
取引の具体的な内容はわからないですが、運用成績のみ比較的リアルタイムに確認できるという特徴があります。
500万円をライオンプレミアム(GQFX)で運用したときのシミュレーション
運用月数 | 利回り | 元本+運用益 |
---|---|---|
2018年1月 (1ヶ月目) |
1.84% | 5,092,000円 |
2018年2月 (2ヶ月目) |
1.74% | 5,180,601円 |
2018年3月 (3ヶ月目) |
3.36% | 5,354,669円 |
2018年4月 (4ヶ月目) |
0.98% | 5,407,145円 |
2018年5月 (5ヶ月目) |
2.82% | 5,559,626円 |
2018年6月 (6ヶ月目) |
0.99% | 5,614,667円 |
2018年7月 (7ヶ月目) |
2.43% | 5,751,103円 |
2018年8月 (8ヶ月目) |
1.17% | 5,818,391円 |
2018年9月 (9ヶ月目) |
2.39% | 5,957,450円 |
2018年10月 (10ヶ月目) |
1.24% | 6,031,323円 |
2018年11月 (11ヶ月目) |
1.32% | 6,110,936円 |
2018年12月 (12ヶ月目) |
1.07% | 6,176,323円 |
2019年1月 (13ヶ月目) |
1.37% | 6,260,939円 |
2019年2月 (14ヶ月目) |
1.62% | 6,362,366円 |
2019年3月 (15ヶ月目) |
1.40% | 6,451,439円 |
2019年4月 (16ヶ月目) |
2.07% | 6,584,984円 |
2019年5月 (17ヶ月目) |
2.24% | 6,732,488円 |
2019年6月 (18ヶ月目) |
0.74% | 6,782,308円 |
2019年7月 (19ヶ月目) |
1.20% | 6,863,696円 |
2019年8月 (20ヶ月目) |
2.11% | 7,008,520円 |
2019年9月 (21ヶ月目) |
0.74% | 7,060,383円 |
2019年10月 (22ヶ月目) |
0.77% | 7,114,748円 |
2019年11月 (23ヶ月目) |
1.29% | 7,206,528円 |
2019年12月 (24ヶ月目) |
0.77% | 7,262,018円 |
上記の表は、2018年と2019年の過去実績をもとにして、500万円を2年間運用した場合のシミュレーションになります。
ライオンの場合は運用益が出たときに運用益の40%が手数料として差し引かれますので、それを控除した利回りとなっています。
少し利回りは落ちてきていますが、2018年は年利23%、2019年は年利16%だったので安定しています。
ライオンプレミアム(GQFX)の特徴・メリット・デメリット
- スカイプレミアムの会員になれば100万円以上でライオンを利用できる
- スカイプレミアムの会員は25000人、ライオンもそのうち65%が利用している
- ライオンプレミアムは証券会社を変えつつも2011年からの長い運用実績がある
- 専用アプリもあり、運用実績はデイリーで確認ができる
- 口座はあくまでも自分専用口座で分別管理されている
- 取引の詳細はわからない
- 運用利回りが過去と比べると落ちている
- 運営チームの顔が見えない
スカイプレミアムの会員になることが前提ですが、会員であれば100万円以上でライオンプレミアム(GQFX)の利用が可能です。
資産運用サービスでいえば、海外積立のプレミアトラストやコーンヒルといった商品も活用できるのですが、利回りの観点からライオンプレミアムが人気ですね。
スカイプレミアムの会員数は25,000人で、15,000人以上がライオンプレミアムを利用しているようです。
取り扱い金額が大きくなるにつれ、利用するFX会社を変更していて、いまはGQFXをつかっているのでライオン=GQFXとしてよく話題になります。
ライオンプレミアムとしてはスカイプレミアムのサービス開始前から運用実績があって、9年続いているので安心している人が多い印象です。
長ければいいものでもないですが、安心材料の1つではありますね。
また、会員専用のアプリがあり、ライオンについてもWEB上で運用成績の確認ができるのは便利です。
そしてPAMM口座で第三者が運用するといっても、トレード部分のみを委託するだけで、口座は自分専用です。
もちろん委託している第三者であっても、口座にあるお金を別の場所に送金することはできません。
あくまでもトレードを委託するだけであって、さらに分別管理されているので万が一スカイプレミアムやGQFXが破綻することがあっても資産は保護対象になります。
保護されるといっても、元本保証されているわけではないので、運用に失敗したらマイナスになることはもちろんありますよ。
ここまで良い面を述べてきましたが、昔と比べて利回りが落ちてきているのは気になります。
月利約1%なので、悪いわけではないですが好調なエクシアと比べると見劣りしてしまうのが本音です。
また、実績がずっと出ているので気にならないかもしれませんが、運営チームの顔が見えないのは気になります。
海外チーム・日本チーム・EA(自動売買ツール)の3本柱での運用を行っているようですが、やはり顔が見えるほうが安心できますよね。
スカイプレミアムのライオンプレミアムとの契約の流れ
- 現在の会員にエージェントを紹介してもらう
- WEB上で手続きしてスカイプレミアムに加入する
- サービスの中のライオンプレミアムの申込をする
- GQFXで専用口座開設と入金を済ませて運用開始する
ヘッジファンドダイレクト おすすめ度:
2.5
ヘッジファンドダイレクトとは?

ヘッジファンドダイレクトは個人投資家向け海外ファンド専門の投資助言会社です。
ヘッジファンドダイレクトに投資するわけではなく、助言をもらって海外のヘッジファンドの情報をもらい、直接投資するためのサポートをしてくれるイメージ(上図)です。
ヘッジファンドでかかる手数料のほか、ヘッジファンドダイレクトには投資した金額に応じて助言料を支払う形になります。
500万円をヘッジファンドダイレクト経由のヘッジファンドで運用したときのシミュレーション
運用年数 | 利回り | 元本+運用益 |
---|---|---|
1年 | 12.0% | 5,600,000 |
2年 | 12.0% | 6,272,000 |
公式HPに公開されているヘッジファンドの過去の実績を元に、年利12%だと仮定してシミュレーションしたデータです。
2019年に面談していただき、いくつかのファンドの実績を確認したときはおよそ変わらない推移でした。
ただ、コロナショックを含む直近のデータは持ち合わせてないので、最新の動向は面談で聞く必要があります。
ヘッジファンドの戦略によっては大きくプラスを出している可能性もありますし、逆に損失を出している可能性もあります。
ヘッジファンドダイレクトの特徴・メリット・デメリット
- あなたの資産運用の目的やリスク・リターンの考え方に沿ったヘッジファンドを提案してくれる
- 投資助言実績928.7億円という実績がある
- 聞けば投資に関する相談に乗ってくれる
- 最低投資金額が10万ドル(約1100万円)なので富裕層向け
- 短期だと手数料負けする可能性が高い
- 過去に金商法違反で炎上したことがある
- 外貨預金口座が必要で、様々な手続きに手間がかかる
ヘッジファンドダイレクト株式会社はあゆみトラストグループに属した投資助言業を専業とする会社です。
海外のヘッジファンドを中心として情報を持っているので、そのときの資産状況や目的にあった投資先の紹介をしてくれます。
公式HPによると2018年12月時点で928.7億円の投資助言実績があるので、大きな金額ですね。
もちろんこれは記載のとおり投資助言業を専業とする会社の中ではトップの実績ですが、ほかの金融機関を含めるともっと多くの会社はあります。
ヘッジファンドダイレクトが得意としていて、かつ主に紹介してくれるのが海外のヘッジファンドです。
ただ嬉しいことに、営業マンによっては金融知識も多くあるので他の金融商品について相談することも可能です。
何も問い合わせなければ年に1回レポートと面談があるくらいなので、投資家側からうまく活用する必要があります。
扱っているヘッジファンドの利回りの実績は、年利10%前後であることが多く、リスクが取れるなら20%ほど見込めるところも紹介してくれます。
ただし契約するハードルは、上で紹介したエクシアやライオンプレミアムに比べると高く、1口あたり最低でも10万ドル以上必要です。
1ドル=110円だと1100万円になるので、富裕層向けサービスといえますね。ちなみに一人あたりの平均は4~5口のようです。
次は手数料に関してです。
初年度の助言手数料が投資額の3%、仮に1年未満で解約してしまうと解約手数料が評価額の3%かかります。これはヘッジファンドダイレクトに支払うものです。
さらに紹介先のヘッジファンドでも、信託報酬が投資額の2%かかったり、成功報酬が運用益の20%かかったりします。
なので短期で見ると手数料負けする可能性があることは十分に注意しましょう。
もし検討するのであれば、数年間は絶対にさわる必要のない、余剰資金で投資することを強く推奨します。
あと、ヘッジファンドダイレクトについて念の為お伝えしとくべきなのは、前進であるアブラハム・プライベートバンクで2013年に金商法違反があり、半年間の業務停止命令がありました。
「いつかはゆかし」をキャッチコピーとした広告など、運営方法で行き過ぎた点があったのが主な原因です。
紹介先のヘッジファンドの実績が悪かったとか詐欺だったとかではないので、そこは誤解なきようお願いします。
逆にそれを機にコンプライアンス的にかなり厳しくなったと思われます。
最後に、ヘッジファンドダイレクトは原則として助言のみなので、実際の手続きはあなた自身が行う必要があります。
外貨預金口座を作ったり、英語の契約書などを締結したり、といったことです。
もちろん専門的な士業の先生の紹介もお願いできますが、少し面倒ですよね。
そういったハードルをクリアすることができれば、晴れて運用開始の運びとなります。
ヘッジファンドダイレクト経由のヘッジファンドとの契約の流れ
- ヘッジファンドダイレクトの担当者と面談する
- 提案された中で契約したいヘッジファンドと直接契約を行う
- 送金や手数料の支払いを行い、運用開始する
ここまでおすすめのヘッジファンド(に準ずる会社)3つを紹介しましたが、いかがでしょうか?
興味をもった会社があれば、是非直接話を聞いてみてください。
少なくとも100万円以上の投資になるので、しっかり自分自身が納得した上で投資することをお勧めします。
さて、具体的な利回りの高い優良ヘッジファンドについて知りたいだけであれば、ここまで読んでいただければ大丈夫です。
実際に問い合わせたり、次のアクションに是非うつってみてください。
ただ、すでにヘッジファンドについてある程度理解があれば大丈夫ですが、そもそもなぜヘッジファンドでの資産運用は高い利回りが期待できるのかは理解されていますでしょうか?
次はその理由を解説していきます。
なぜヘッジファンドでの運用は利回りが高いのか?三大理由を解説!
- 絶対収益追求型の運用姿勢だから
- 運用に関する制限が少ないから
- 自己資金を投じていることが多いから
利回りが高い理由①:絶対収益追求型の運用姿勢だから
ヘッジファンドの利回りが高い理由の1つは、絶対収益追求型の運用姿勢だからです。
絶対収益追求型とは、特定の相場環境に左右されにくいように収益を出すことを目指す運用姿勢です。
株式相場が下がって、それと同じように連動して運用成績が下がるのであれば、わざわざヘッジファンドに資産運用を依頼しませんよね。
ヘッジファンドは、ファンドによって運用手法は様々ですが、相場の影響を回避するための施策を施して高いリターンを狙います。
一口にヘッジファンドといっても、リスクヘッジの手法は本当に多種多様です。
なので、あなたが投資検討しているヘッジファンドが、上昇相場のときにどうなのか、下落相場のときにどうなのかはある程度確認しておきましょう。
そうすることでコロナショックのようなことがあったときに、精神的に楽ですよ。
ただ、追求しないことには暴落時にマイナスになることは確実です。
利回りが高い理由②:運用に関する制限が少ないから
ヘッジファンドの利回りが高い2つ目の理由は、運用に関する制限が少ないからです。
これは1つ目の理由と比べるとわかりづらいかもしれませんが、絶対収益追求かつ運用の制限が少ないからこそ高いパフォーマンスが期待できるのです。
では補足していきますね。
まずヘッジファンドの運用会社は海外にあるケースが多いです。
海外にあることで、税制上優遇されていたり、国内では取ることができない手法が使えたりします。
海外といっても、アメリカとかではなく、シンガポールだったり、イギリス領ケイマン諸島、セーシェルなど、一般的には馴染みの薄いところも多いです。
ではなぜそういったところが選ばれるのでしょうか?
それは、そういった国・地域はタックスヘイブンだったりそれに準ずる地域であるからです。
例えば運用益が年間30%出たときに、まるまる利益になるのと、そこから30%の税金が引かれるのでは、手残りにかなり差が出てきますよね。
さらにそれが複利となると、年数が増えるにつれてその差が開く一方です。
また、税制以外で違うところだと、信用取引のレバレッジ規制も全然違います。
日本だと最大で25倍のものが、海外だと100倍だったりします。中には1000倍も。
つまり、同じ元本で、より大きな取引が可能になってきます。
もちろんその分リスクは高くなるので、リスク管理についてもプロであるヘッジファンドだからこそお任せできる形です。
個人でハイレバレッジで取引すると、思わぬ値動きで全財産を一気に失う可能性もありますので、もし個人で投資をする場合は十分に注意しましょう。
逆に、なぜ日本だと規制が厳しいか気になりますよね?
それはいわゆる「投資家保護の仕組み」によるところが大きいです。
そのために多くの規制がありますし、金融庁への報告義務もあるので監査などの諸経費も多くかかってきます。
万が一のときの損失が限定的になるメリットはあるものの、運用手法に制限がかかってきます。
また、方針や投資の具体的な内容についても情報開示が必要になりますので、ライバルに手の内を明かすことにもなってしまいます。
そういった背景から、ヘッジファンドではない投資信託などでは、資産を大きく増やすことは難しいのが実情です。
利回りが高い理由③:自己資金を投じていることが多いから
そして利回りが高い理由の3つ目は、ファンドの運営をしているファンドマネージャー含めて関係者が自己資金を投じていることが多いからです。
自己資金を投じているが故に、運用益を出すことへのモチベーションがかなり高いです。
身銭を切って運用しているのか、他人のお金だけを運用しているかでいうと、やはり前者のほうが結果にコミットしてくれそうですよね。
自分が本気で良いと思うから相手にも勧められるという構図です。
もし証券会社や銀行で金融商品をおすすめされたら、それってあなたの親や親友もやってますか?と聞いてみましょう。
投資信託などの金融商品の場合、本人はインサイダー防止などのコンプラの観点から取引できないことは多いですが、近い人に本気で勧められるか問いただしてみると良いかもしれませんね。
また、ここで気になるのは、ヘッジファンドはそれだけ運用がうまくできるのなら、わざわざ他人からお金を集めなくてもいいのでは?という疑問です。
これは多くの資金を集めることで、少額ではできないダイナミックな投資ができたり、大きなファンド運営を成功させることで社会的地位を得られるようなメリットがファンド側にもあるので一概には言えません。
利回りの高いヘッジファンド選びで失敗しない3つのポイント
- 過去の運用実績を可能な限り確認する
- どんなリスクがあるかとその対策を確認する
- ファンドマネージャーの経歴や実績を確認する
利回りが高い(期待リターンが高い)に越したことはないですが、それで詐欺にあってしまっては元も子もありませんよね。
さらに過去うまくいっていても、株式運用の場合コロナショックなどの相場の下降局面で影響を受ける可能性もあります。
そういったことも踏まえて、失敗しないために確認するべきポイントを3つお伝えします。
過去の運用実績を可能な限り確認する
まず大切なポイントは、過去の運用実績を可能な限り確認することです。
公募である投資信託と違って、ヘッジファンドの運用は情報開示が少ない傾向にあります。
ヘッジファンドの戦略や運用に関する細かい内容がブラックボックスであることは、メリットでもあります。
というのも、情報が秘匿されているからこそ、市場参加者の裏をかいたり、攻めることができるのです。
そうは言っても、資産運用をお願いするヘッジファンドを信頼して投資を決断するまでは、できる限り情報は知っておきたいですよね。
なので、情報が公開されていなければ直接面談(遠方の場合は電話でも可)をして、なるべく過去の運用内容に関しては聞きましょう。
また、ネットでの情報は参考になるものも多いですが、間違った内容だったり解釈が違うこともあります。
少し不安もあるかもしれませんが、話を聞く段階で個人情報を細かく求められることは稀です。
そして投資しないという結論になるのももちろん大丈夫なので、なるべく直接情報を取りに行くことを強くお勧め致します。
選ぶ段階ではしっかり情報を得て、信頼できるかどうか判断しましょう。
どんなリスクがあるかとその対策を確認する
次のチェックポイントは、運用する中でどんなリスクがあるかと、その対策を確認することです。
ヘッジファンドでの運用では、自分で株式売買をしたり投資信託の売買をするのと違って、今日明日でどうにかできることはありません。
なので、下記の2点は確認しておきましょう。
- 何によって影響を受けて運用成績がどうなるか
- 悪いシナリオのときにどういう対策ができるのか
これを知っておけば、精神的にも少し楽になります。
ここで把握すべきなのは、大まかなもので大丈夫です。
例えばコロナショックみたいなことがあれば、株式のロング(買い)ポジションを中心に運用しているファンドはどうしてもマイナスになります。
早めに損切りをしてキャッシュ化したとしても、株価の下落が長引くほど運用成績にも悪影響を与えます。
それが例えば株式を投資対象の中心にしていても、ショート戦略も盛り込んでいれば大幅に利益を出すことも出来ます。
わかりやすい例では、リーマンショックのときは、クオンツ運用を得意とするルネッサンス・テクノロジーは手数料控除後で年率80%のリターンを投資家にもたらしました。
株価は長期にわたって下落して、底を打つまでに50%も下落した年に、手数料控除後で80%のリターンは驚異的ですよね!
手数料は成功報酬で50%だったので、実際には160%の運用利回りだったということなので恐れ入ります。1年で資産が2倍以上です。
ただしもちろん、逆にマイナス運用で終わったヘッジファンドも山ほどあります。
一言で「ヘッジファンド」といっても、その戦略は幅広いのです。
なのであなたが投資検討しているヘッジファンドが、コロナショック級の暴落局面でどのような動きをするのかはある程度理解しておくと良いでしょう。
ちなみにコロナショックはリーマンショックを超えるレベルなので、こういった時の立ち回りは注目すべきポイントですね!
リーマンブラザーズが破綻した2008年9月15日から1ヶ月間と今回米株が下げ始めた2月14日以降の株価を比較しました。チャートの形はほぼそっくりで、実は今回の下げはリーマンショック2.0であるという結論を出しました。少なくとも市場はまったく同じように反応しています。 pic.twitter.com/wYiVYIGzg3
— エミン ユルマズ (JACK) (@yurumazu) March 18, 2020
ファンドマネージャーの経歴や実績を確認する
そして3つ目のチェックポイントは、ファンドマネージャーの経歴や実績を確認するということです。
ファンドマネージャーの実力=ヘッジファンドの実力になります。
ヘッジファンドは実力社会なので、個人として卓越したトラックレコード(過去の収益実績や運用成績)を持つ人がファンドマネージャーを務めています。
顔も見えて実力もあるからこそ、そこにお金は集まります。
逆に失敗が続くとどうでしょう?
シビアな投資家はすぐにお金を引き上げてしまいます。
もちろんあなたが資産を預けているヘッジファンドの運用成績が悪かったら、現金化したりほかのファンドに乗り換えたくなりますよね?
そういったことはヘッジファンド側も重々承知しています。
なのでファンドマネージャーは金融業界のアスリートであり、結果(運用成績)がすべてと言っても過言ではありません。
その代わり、成功を続けるファンドマネージャーは投資家とWin-Winの関係であり、報酬も破格です。

この方をご存知ですか?
こちらがさきほどリーマンショックのときに年利80%を叩き出したとお伝えした、ルネッサンス・テクノロジーズを率いるジェームズ・シモンズです。
こういった世界のトップ層のファンドマネージャーは、なんと年収1000億円を超えることもあります!
それだけ驚異的なリターンを投資家に還元してくれるのであれば、どれだけ報酬を得ていても文句のつけようがありませんよね。
むしろ投資先のファンドマネージャーはしっかり儲かっている方が良いです。聖人君子である必要はまったくありません。
以上のようなチェックポイントを、必ず確認するようにしましょう。
利回りが高いヘッジファンドまとめ
- 日本国内のおすすめヘッジファンド3選
- ヘッジファンドの利回りが高い3つの理由
- 絶対収益追求型の運用姿勢だから
- 運用に関する制限が少ないから
- 自己資金を投じていることが多いから
- ヘッジファンド選びで失敗しない3つのポイント
- 過去の運用実績を可能な限り確認する
- どんなリスクがあるかとその対策を確認する
- ファンドマネージャーの経歴や実績を確認する
本記事では、おすすめの利回りが高い日本国内の優良ヘッジファンド3つの紹介、そもそもなぜヘッジファンドの利回りが高いかの3つの理由、ヘッジファンド選びに失敗しない3つのポイントについての解説を行いました。
参考になりましたでしょうか?
ヘッジファンドと一言でいっても戦略が多岐にわたっていますし、ファンドマネージャーの数だけ運用に差が出てきます。
もちろん私が知らないファンドもあるでしょうが、主要なファンドについては実際に投資したり面談にも行って直接情報を仕入れているつもりです。
幸いながら投資家の仲間もいるので、そこでの情報交換も盛んにしていますので、そういったところで得た知見をお伝えしました。
かつてのように銀行に預けていれば大丈夫な時代は終わり、資産運用はなるべく早くから向き合わなければいけないものとなりました。
ただ、序盤で失敗が続くと精神的に挫けそうになりますよね。
やはり成功体験が必要だと思います。
そしてヘッジファンドでの運用は、最低投資金額のハードルさえ超えれば初心者に最もおすすめの投資先です。
ヘッジファンドでベースの運用はしつつ、少額からでいいので自分自身で株式の売買などに挑戦すると、より一層投資の奥深さに気付くと思います。